2000年のゴールデンウィークに新島へ行ってきました。
出航の前の夜に船へ行き、その晩はヨットに宿泊し朝の出航に備えます。事務所へ顔を出すと
「今から葉山へ行ってヨットを明日重須まで回航するから、どこかですれ違うなあ」と言われました。
楽しみが1つ増えました。
沼津、重須を出航。天気も良く富士山が綺麗に見え最高の条件です。
富士市の製紙工場群のうしろに雪をかぶった南アルプス連峰が見渡せます。
大瀬崎を回りこんだところ。高速船のこばるとあろー同士のすれ違いに出会いました。
現在では合理化でこばるとあろーは廃止されてしまい、もう見ることができなくなりました。
三ツ石岬です。ここの右手の方に千畳敷という岩場があります。
この少し前に葉山からの回航艇から携帯で連絡があり、石廊崎あたりですれ違うことになりそう。
石廊崎が見えてきました。
上の写真の右端にある小さな白い点が、葉山から回航してきた仲間のヨットです。
すれ違いは、あっという間です。
下田の南にある神子元島です。大きな船はこの島の南を回って行きますが、小型船はショートカットして行きます。
沼津を出て8時間、ようやく下田港の入り口へ来ました。
この日は下田に停泊します。
一夜明けていよいよ新島へ。
この日は波も穏やかでとても快適。3時間程度で新島に着きます。
新島の南側の山です。
まだ時間があるので一旦通り過ぎて式根島まで足を伸ばします。
式根島にある吹の江という入り江です。とっても綺麗なところです。
船でしか行けないので、行った時は他に誰もいませんでした。ただ夏になると船が集まってくるのでこんなに
のびのび出来ないと聞きました。
海底には珊瑚がありました。
水深7mくらいでしょうか。底までくっきり見えます。
吹の江の出入り出来るのはここだけ。幅がせまく通る時は緊張しました。遠くに利島が見えています。
見とれてしまいますが、新島へ向かうことにします。
再び新島です。これは南端にある小さな島です。周囲が全て切り立った崖になっていて人を近づけない感じ。
この日は新島の旅館に宿泊。
レンタカーで島内を観光しました。これは羽伏浦というところで、サーファーには有名らしいです。
この写真にも黒い点としてサーファーが写っています。
新島港を見下ろしたところ。東海汽船が入港してます。奥に写っているのが式根島で吹の江は島の右手の奥になります。
式根島の向こうは神津島です。新島をいれてこの3つの島はすごく近くに並んでいるのが判ります。
式根島だけ山がなく、まっ平らなのが不思議。
先ほどの東海汽船が出航して行きました。
東京の調布飛行場とを結んでいる旅客機、ドルニエです。右エンジン始動したところです。
新島へは普通の人は大抵これで来るんでしょうね。
ここは渡浮根漁港という所で島の北側、すごく静かなところでした。ここまで来ると利島が大きく見える様になりました。
正面の尖った円錐形の島が利島です。ここから先は道が無くなったので島の中央、新島港のあるあたりへ引き返し、
この日はまた新島泊まりです。
翌日、下田へ直接向かってもつまらないので新島を一周してから下田へいくことにして、南端を回って東側へ出たところです。
高さ100mを超えてそうな巨大な崖が現れました。白ママ断崖といいます。この上は防衛省のミサイル試射場だそうです。
昨日、山の上から見下ろした羽伏浦など眺めながら北上。これは鵜渡根といって新島のすぐ北にある島で、周りは皆
切り立った崖で独特の景色ですね。
新島の北側へ出たところで新島へ別れを告げ、下田へ向かいました。この日は下田泊まりです。
下田を出航し沼津への帰途に就きます。石廊崎灯台が見えています。
これはカツオ島といいます。判り難いですが、釣り人が大勢います。赤や黄のカラフルなのが釣り人です。
横では人の背丈の何倍もある波しぶきが上がってますが、怖くないんでしょうかね?
再び三ツ石岬が見えてきました。岬の左側、小さな岩が2個見えてますが、さらにもう1個、これは波に隠れる程度のヤツ
が沖にあるので、近づきすぎない様に沖目を狙って行きます。
下田に向かう「きぼう」です。元はテクノスーパーライナーとして開発された試作船で、静岡県の防災船として夏休みや休日
に清水~下田間で定期運行してました。推進はウォータージェットなので船体の3倍くらいの長さの水煙を上げて進む姿は
迫力がありました。今では燃料費高騰で採算が取れなくなったとかで、廃船になってしまいました。